紙幣の受渡しの際に「新札でなければマナー違反」「折れ曲がった紙幣を渡すのは失礼にあたる」といった話は誰しもが聞いたことがあると思います。
とは言え、折り目やシワのないピン札を持ち歩ける財布は長財布だけで、ポケットにストレスなく収まるコンパクトな長財布など物理的に存在し得ません。
コンパクトな財布は紙幣を3つ折り4つ折りにしないと収納できない物も多く、それが他人に不快感を与えたりトラブルの種になるケースも…!
と言うわけで、自分が所持している財布について収納した紙幣がどのように変形するか試してみました。
財布ごとに千円紙幣のピン札10枚を1週間収納して、できあがった型ごとに以下の5つのタイプへ分類してみたので、財布を選ぶときの参考にしてもらえれば。
(類型に当てはまらないGANZOのコンパクトマネークリップのようなものまで取り上げるとキリが無いので許して)
「湾曲型」:紙幣が緩く曲がる財布
紙幣ポケットに収納された紙幣を畳む、一般的なタイプの2つ折り財布が当てはまります。
よほど格式ばった場でなければこの状態の紙幣に不快感を抱く人はいないはず。
例外としてミッレフォッリエは紙幣ポケットの奥まで差し込まないと紙幣の端に折り目ができたり、ギボシで紙幣を傷めてしまうことがあるので注意。
「屈曲型」:紙幣に鋭角な折り目がつく財布
手で折った紙幣を収納する財布、もしくはクリップで挟むマネークリップ型の財布が当てはまります。
折り目をまっすぐ伸ばすのをストレスに感じる人もいるかもしれません。
「3つ折り型」:紙幣が巻三つ折りになる財布
紙幣が3等分もしくは歪な形で3つ折りになる、一般的な3つ折り財布が当てはまります。
折り目をしっかり伸ばさないと紙幣が丸まってしまうため、取扱いに難儀してしまうタイプ。
PRESSoについては手でしっかり3つ折りにしないと収納できないため折り目も鋭角に。
「湾曲4つ折り型」:2つ折り紙幣が緩く曲がる財布
手で2つ折りにした紙幣を収納し、さらに財布の中で紙幣が畳まれるタイプの財布。
この辺はまあ…取り出した紙幣を手で伸ばせば許容範囲と言えるのかな…。
「屈曲4つ折り型」:2つ折り紙幣に鋭角な折り目がつく財布
紙幣を手で4つ折りにしてから収納する財布。
紙幣をまっすぐ伸ばすには3つの折り目を均す必要があり、結構な手間がかかります。
ニルウォレットはゴムの弾力で紙幣の端が潰れてしまう場合も。
折れ曲がった紙幣についてはこんな世間の声も少なからずあるってことで一部の例を恣意的に抜粋
レジなどで大量のお札を扱った事がある人ならイメージできるかと思うが、この『くの字』に曲がったお札の使いづらい事ったら…。
レジの札受けに入れても、札受け内でエビぞりをしてレジを開け閉めする際にレジの天井に引きずられて奥にいってしまったり、お釣りを返却する時にもあまりに曲がったお金はお渡し出来ない為お釣りの札の選定をしなければいけなかったり。(3枚のお釣りをお返しするときに一番手前にあるのが2枚が『くの字』の札だとその下から3枚まともなのを選ぶ。『くの字』の2枚は札受けの奥底に眠らせ矯正させる。)
などとまぁ、手間がかかる。一方の長財布のお札ではこんな事は起こりもしない。
両者の違いはここなんじゃないかと思ったわけです。お金を受け取る人の事まで考えて財布を選ぶ人はいないとは思うが、無意識に自分から離れていくものに対して責任を持つというか、自分の身から離れていったから他の人が迷惑しても関係ないという考えにならず、結果として相手の事を考える事が自然に出来るんじゃないかと。
小さい財布は三つ折り財布なのですが、最近のレジは自動レジがほとんどで、お札をまっすぐにして投入しなくてはいけないのです。
若いころレジのバイトをした事がある私としてはふにゃふにゃしたお札や、曲がりに曲がったお札はかなり困り物だったと記憶してます。
なのでレジで3つ折りになったお札を出すたびに店員さんに申し訳なくて…。
一応自分でまっすぐになるようレジに並んでいる間にお札を整えるのですが、とはいってもくるんっってしてしまって。
段々と店員さんに迷惑だろうな…って思いながらお札を出す事に疲れてしまったので、リピート購入せずに、2つ折りの財布に変えました。
札が折れているのは自分だけのせいではないかもしれないので
折り目が入った札が迷惑なのでなく、
たたんだ状態でだすことが迷惑なんでしょうね。私は会計の前レジに並んでいるときに財布を手に持ち、
レジを通している間に必要と思われる札を広げておきます。
そしてレジ係が○○円です・・・と言ってからは
せいぜい端下の細かいお金を出す程度にします。レジやバス料金、切符購入時などにモタモタするのは
やはり後の方の迷惑になるかもと思うので、
お互いにできるだけ手際よくしたいものですね~。
あなたがレジの立場だったとしたらどうですか?
キッチリ折り目がついているお札、伸ばしてしまわなければいけないのですよ?
また客としてお釣り銭に渡されたお札に最初からいくつもの折り目が入っていたら?どちらも気分よくないのではないですか?
あなたの考えは間違いではないでしょう。
でも思いやり・・・というのが欠けているような気がします。
通年三つ折りのまま渡す→普通は広がった状態で渡すもの。
財布から三つ折りの札を出して自分で広げてから渡す→広げる時間がかかるので次の客に迷惑。長財布は当然として二つ折り財布でも実際お札の出し入れ時は二つ折りではなく伸ばした状態です。お札は折って財布に入れるものではないというのが一般的な習慣で、それで素早い出し入れが可能になります。
どんな状態であれお金なら店員は文句を言うべきではないでしょうし、責任者の謝罪はその意識からでしょうが、常識的に19歳にもなって小銭入れに札を詰め込んで支払時に広げるというのは普通ではありません。支払のタイミングが遅れたら次の客を待たせることになるという事実を認識してください。お釣りの札を受取るときに、まさか一枚ずつ三つ折りにしているとは思えませんが、もしそうならそんなことをしていないでお釣りを受取ったらすぐにその場から動いてください。
あらゆるケースで前もってのばし、あとで折る時間的・場所的余裕があるとは限りません。普通の財布が折らずに入れるのが当たり前だということを踏まえれば「三つ折りは普通ではない=非常識」ということになります。いろんなシーンで新札=折り目がないお札が好まれるという風習や、紙は折り・のばしを繰り返すと傷むということを考える必要もあるでしょう。
流行りかなんか知らんけど、ミニ財布(三つ折り財布)から紙幣を折り畳んだままで会計に出す奴 は???????? てなる。
今まではジジババのガマ口からでしか遭遇しなかったのに。
気遣いとはーーーーー
謝礼を包むときも新札でなければならない。単なるサービスの提供に対する対価ではなく、特別な感謝の意の表明が含まれているので、きれいな札にするべきである。普通の折り目がついたり汚れたりしている札であったら、何か人をないがしろにしたような感じになる。特別な心遣いが感じられないからだ。
御祝儀と不祝儀では、お札の扱い方に少し注意が必要です。
結婚式のような御祝儀では、お祝い金は「折り目のない新札」が基本です。
しわも折り目もないお札のように、まっすぐな気持ちで新しい門出をスタートしてほしい気持ちが込められているからです。
逆を言えば、葬式のような不祝儀では、香典は「折り目の付いたお札」が基本になります。
「香典には新札を入れてはいけない」というマナーがあります。
「突然の訃報連絡のため手持ちのお札しか用意できない」というニュアンスを折り目のあるお札に、込められているからです。
私たちが普段お財布に入れているお札は、どれも折り目の付いたお札ですね。
もし、新札を入れてしまえば「死ぬことがわかっていたので、あらかじめ用意していた」という失礼なニュアンスになります。
人によっては新札でもいいという考えの人もいますが、やはり年配者はまだまだ気にしている人が多いです。
特に不祝儀のような悲しいことでは、ささいなマナー違反も気になるものです。
もし手持ちのお金が新札しかなければ、自分でわざと新札を折って、折り目をつけましょう。
細かなマナーですが、ここまでできてこそ社会人です。
自分は学生時代にレジ打ちのバイト経験があり、心情的には上記引用のような意見に結構同意してしまうんですね。
「じゃあ長財布使えよ」と言われそうですが、そこは己の利便性を天秤にかけてどこに妥協点を探るか…。
完全キャッシュレス社会の到来までは、所謂ミニ財布の流行等により、この手のお札を巡るマナー論争がより一層表面化してくるんじゃないかと危惧しています。