m.rippleのDew-001を買いました

m.ripple(エムリップル)は東京都台東区に店舗を構える個人工房だそうで、一部セレクトショップを除いて他店での商品取扱いはありません。

他所様のレビューや匿名掲示板で稀に話題に挙がることがあるこのDew-001という財布。たまたま中古を安く手に入れることができたのでサイズ測定してみました。

レビューサイトの写真を見る限りは結構分厚いかと思っていたけど、経年変化のおかげか見た目に反してそれなりの薄さには収まるようです。

そして肝心の使い勝手について…これは残念ながら褒められる部分があまり見つからなかったです。
この財布はコインポケットの構造が特徴的なんですが、どうも微妙な使いづらさを感じてしまいました。

コインポケット開口部の広さに比較して奥行きが深いため、小銭の出し入れが若干しづらいです。
そこはまあ許容範囲と言えますが、問題となるのはコインポケットの蓋になるフラップ。
ホックで留める一般的なフラップ型コインポケットではなく、札室にフラップを挟み込み、財布を閉じた状態での圧力によってフラップを固定する構造。


フラップはそこそこの長さがあるため、ワンアクションでスムーズに差し込むのは難しく、コインポケット開閉にストレスを感じます。

さらには小銭をたくさん入れた場合にフラップがその重みを支えきれず、財布の向きを誤ると小銭が思い切りこぼれてしまう可能性が生じます。
百円玉30枚を収納した状態で財布を横倒しにした写真が以下の通り。

この状態の財布を上下逆さまに引っくり返すと、もちろんフラップが下に垂れ落ちてコインポケットがフルオープンに。
小銭を多目に溜め込むケースを想定していない構造で、たとえ小銭の量が少ない場合でもフラップのキープ力には不安を感じます。

金具を使わないシンプル構造が売りなのだそうですが、このコインポケットの形状を採用したことに自分は合理的な理由を見出せませんでした。

紙幣を扱う際にもこのコインポケットのフラップが邪魔になります。
札室奥側に紙幣を入れるとフラップを開かないと紙幣が取り出せないし、札室手前側に紙幣を入れるとフラップを差し込む際に紙幣が干渉します。
カードポケットは2箇所ありますけど、札室内ポケットはキープ力が弱くて枚数が少ないとカードがこぼれるリスク有り。
フラップ内側のカードポケットは当然ながらフラップを開かないとカードが取り出せないので、使い勝手が良いとは言えないと感じました。

特にコンパクトと言う訳でもなく、特に使いやすいわけでもない財布。管理人は特にお勧めはしません。

平均的な2つ折り財布よりは若干コンパクトと言えるかもしれませんが、他のコンパクト財布と比べてサイズ感と機能性に秀でた部分はありません。
ユニークなデザインや革の造形を楽しむセンスがない人は、この財布に魅力を感じないのではないかと思います。

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